2016/01/19

なるほど・・・

・・・結果は 成るべくして、か。
料理へたくそでもコンビニで買ってくればいいし
 って云う、あの某フレーズが一般化している現在とは、  ナニもソレを始めた世代が 問題の元凶ではナイようだ。
■ まず、
論理的に考えて、

食卓に 
丁寧な料理が並んでいた
 状況から、いきなり 
コンビニ惣菜で片付ける
 ようには ならない と云うコトだ。
では、どのような流れで このような情勢となったのか、少し考えてみて結論を得た。
■ 残念ながら発端は、
純粋に思いやりからだった
 のは間違いがナイようだ、家庭の主婦が 
手間を掛けずに本格的な料理を
 ってヤツだ。
しかし ソレを創り、世に出した側は、日本人の思考放棄なサルい本質を正しく理解していなかった・・・ それが災いし、現状を生んだのだ。
■ さて、流れの話に戻して結論としよう。
レトルトの調味料が世に提供されるようになった。
 ・・・コレが始まりであり、伝承的食文化崩壊の元凶の1つだ。
■ 前提として、
昭和戦後の高度成長期くらいまで 一般家庭の食卓などは地味なモノだった
 点を 踏まえる必要がある。
しかし、ハンパながらも 中流な "意識だけ" は持ち始めた世代が、ソレに賑わいを求めたとしても そう不自然なコトではナイ。 然りとて 食卓の献立を預かる主婦の能力が、そう一気に向上する由もナイ・・・
Cookpadやインターネットがナイなんてレベルの世界ではナイ、黒電話すら轢けてない家が フツウにあった時代である。
そうこうしてると、会社の付き合いを理由に 家庭の夕食から離れた 勘違いな残念社蓄も増殖し始める。
ま、仕事を理由に家庭を顧みなくなってた連中だ、それも察するに易い。
田舎の保身BBAは言い訳ばかりが達者だ。 ソレが育てたガキが "おのぼりさん" して 社蓄してたのだから、当然の結果だろう。
■ 更に、
主婦には 家庭の殆どが押し付けられて当たり前だった社会の構図を、無思慮に そのまま引き摺り、急激に核家族化。
そのような傾向顕著な時代に 飽食の波、主婦だけで何とかなるような状況ではナイ。
結果として、多くの伝承が受け継がれる手段や機会を失い 概ね途絶えつつあった・・・
■ そこへ・・・
・・・登場したのが、レトルトに代表される 調理のプロセスを簡素化するコトを目的とした 調味用食材群だ。
真に 渡りに船であり、それ自体は非常に良いタイミングで登場したと云えるのだが、問題は使う側の意識水準の低さだった。

ナニを利用するにも、基礎が伴っているからこそ意味がある。 惰性で使われ続けるモノに良い結果を生む能力などナイ。
■ 世は、
共働きを是とする風潮を加速、主婦の役割ばかりが増大してしまう歪んだ社会構造を形成しつつあり、
主婦が家事で割ける時間は劇的に減ってきていた・・・ そのような世情にあり レトルト調味料などは必然的に存在感を増す。

確かにコレに因り、食卓を預かる主婦の負担が 大きく軽減されたのは云うまでもナイ。 
当然 それ自体は悪い事では無く、むしろ提供者の良心的意図は達成されたと云える・・・ 
どのような手段でアレ 食卓が潤えば、家族団欒への貢献は小さくなかっただろう。
■ ただ、
こだわって料理に時間を割かずとも ある程度のモノを、
短時間で食卓に並べられる利点の代償は、提供者の想定を 遥かに超えていただろう。
ココに至るに極論、料理をする為に "工夫と腕" は もはや不要になったと云って良いだろう。
家庭で調理に携わる者が、関連する多くの知を 何らかの手段で得ている必要性は、微塵も無くなったのだ。
この段階で既に、料理の基本が一般家庭から失われる礎は出来上るコトに。
■ そして
ラインナップの厚みを増していく  調味用食材群を、
文明の利器の有効活用
 と ばかりに 多用するコトに対して、  微塵も違和感の無かった団塊末期世代が、次の世代を育てる・・・
ツマり、子へ 料理の基礎など ほぼ伝えるコトのナイ 最初の世代となるワケだ。 結果 その次の世代は、料理人を志した者以外、小中学校の調理実習で得た程度の料理知識のみで成人する・・・ 親ですら レトルト調味料で料理をしていたツモりになっていた なんちゃって家庭料理しか出来てないのだ、 その子供世代にとっての家庭の味なんて、結局インスタントやレトルトの味なんだよね、コレが ┐(´∀`)┌
■ 次の・・・
・・・世代が独り立ちする頃には、レトルトの"食品" が 充実するコトとなったのは、既知であるだろう。
今度は、調理する事無く 温めるだけで食卓を彩るコトが可能になった。

その次に来たのが コンビニの全国展開と 提供される惣菜の品質向上と その充実。
ついには家庭の食器を汚す必要すら 無くなってしまったのだ。
■ そして現在、
そうした流れの元凶となった 
レトルトと冷蔵庫依存過度な世代の老体
 は、食材の管理さえも杜撰だ。
とにかく首を傾げるほど食べ物を大事にしない、バブリーな社会を作ってきた愚民の始末の悪さだな。 で、冷蔵庫放置で 散々傷んだ食材を レトルト調味料を絡めて料理として出す・・・ 祖父母宅に遊びに行ったとしても、家庭の味もクソもナイのだ(´ヘ`;)
■ そうなると
次の世代では、食材を傷ませるくらいなら 出来上がってる惣菜を買ってきて食卓に並べたほうがイイ となる。
ココに至ると、冒頭の コンビニで~ の状態となるワケだ。

そうした状況に、マスゴミで 老体が苦言を呈している姿を観る度、ココな きつねの眼には、ぢつに図々しく映っているワケで・・・
■ とまぁ・・・
・・・何でアレ、発端は 
中途半端に能力のある者
 の 
安直な思いやり
 であるのは間違いがナイ。
意図はドウあれ結果として彼らは、日本の食卓文化瓦解の糸口をも 創ってしまったようだね、残念ながら。

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