2017/09/17

Highpoint Rocket640L を・・・

・・・ASRock 990FX Extreme4 [Windows10 Pro RS2] に載せると、
Windows10起動開始直後に 100%フリーズする・・・
コレが GIGABYTE GA-MA78GM-S2H(rev.1.0) [WindowsVISTA SP2 32bit] では、支障なく動作する。
挿す板が ASUS U3S6 であれば、何れのマザーボードでも、トラブル無く機能すると云う・・・
 この差異の検証に丸一日浪費した(´ヘ`;)
一旦状況を整理すると。
Marvell MV9230(88SE9230) を PCIeバスへ直接接続する構造が Highpoint Rocket640L。
PLX Technology(現Broadcom)製 PCIeブリッジチップを介して、SATAⅢチップ Marvell 88SE9123 と
USB3.0チップ NEC(現RENESAS) uPD720200 を PCIeバスへ繋ぐのが、ASUS U3S6。
Marvell 88SE91xx系と 88SE92xx系は、ドライバが同じ。
ASRock 990FX Extreme4 は 2port分だけ、追加のSATAⅢチップとして Marvell 88SE9120 を採用している。
GIGABYTE GA-MA78GM-S2H は、Marvell製含む補助的なSATAⅢチップを搭載していない。
USB3.0側に関しては、問題が生じていないので今回の件では扱わない。
他の可能性を虱潰しに検証し、要因から排除した後、最終的に
990FX Extreme4 の オンボードの補助SATAⅢチップ Marvell 88SE9120 を UEFIで無効にして診たのだが・・・
これで漸く990FX Extreme4上でも、Rocket640L の動作検証が出来る状態となった。
要するに、
2つのマザーボードの、Marvell製SATAⅢチップを搭載して要るか否か と云う違いが、差を生んでいたコトに。
ASRock 990FX Extreme4 では、
サブHBA Marvell 88SE9120 と Highpoint Rocket640L の Marvell 88SE9230 が、
Windows開始と同時にコリジョンを起こし、起動処理継続が困難になった・・・
 これが 今回のトラブルの原因だったと云う、掛けた時間の割りにはシケた結果に。
だが・・・
起動前に Highpoint Rocket640L へドライブを繋ぎ通電しておくと、やはり Windows10は起動出来ない。
UEFIでオンボードの88SE9120を無効とする事で、部品としての動作検証が出来る状態にはなったが、実用性は皆無。
MSU(MarvellSettingUtility)で 88SE9230のRAID機能を完全に無効化すれば、
或いは機能するのかも知れないが、そこまで検証するのはやめた。
88SE9120 は 接続端子数 2port の RAID 0/1/5 に対し、
88SE9230 が 接続端子数 4port で RAID 0/1/10 である点など、
基本的な仕様が異なっている事が、起動の妨げになっている要因
(マザーボードのUEFIが処理しきれてない?)であると仮定すると、
どの様な検証も無意味 と云うコトになってしまうと考えた。
無難にシステムを運用する為にも、マザーボード側に Marvell製SATAⅢチップが搭載されている場合、 Highpoint Rocket640L は使用不能 と判断するべきだろう。
ただ、
このような障害が発生しない製品もあるとの報告もあるようで、マザーボードの仕立て次第と云う事だろうか・・・