2018/08/30

そう云うコトか・・・

・・・本日 雨天の中、新刊向け取材で JR日田彦山線 彦山駅に赴いた。
■ しかし 田舎の鐡道を舐めていた・・・
◆ 地方とは云え区間が長めであったコトから、行き当たりばったりでも充分、都市部の様に往来可能なのではナイか?
ソレが気になってしまった為、途中の要所となる経過駅の概要のみ ざっくり記憶し、目的地を目指すが・・・
程無く突き付けられたのは、区間の長さ割りに 便数が なんと1時間最大2便のみと云う現実。
事前に移動を計算せずに向かうには、余りにリスキーな路線だったコトに気付いたのは、
小倉駅に到着してからだった(´ヘ`;)
◆ 件の日田彦山線は、去年の九州豪雨から不通となっている区間があるが、件の駅は それに含まれる。
添田駅以降は代行バスで現着は可能であり、無事到着は出来た。
18きっぷも有効な旨聞き取りにて確認、その様な運用でも不便はしない。
取材先へはソコから徒歩で赴き、当該画像全ての取得を完了させ、彦山駅へ戻るが・・・
体力残量が厳しさを増し、早々に帰途に就きたくとも、代行バスも概ね1h1~2便(゚Д゚;)
本来は この駅自体の取材では無かったのだが、待ち時間全て駅の撮影に廻したモノの、
サスガに持て余す・・・ 本日の旅程は中継地点での待ち時間が長過ぎた(´ヘ`;)
■ そんな理由で、時間を怠惰に浪費するウチ、幾つかの問題点を整理出来た。
◆ まず、JR九州の、あの "横柄とも云える態度" については、
残念ながら同意せざるを得ない点もある と云う事実・・・
結論から述べるなら、あの態度に至った要因は、JR九州 と 地域 に依る 潰し合い の結果。
彦山駅に至る道すがら、インフラの管理や新規整備の状況を 目の当たりにすると、
"お互いを尊重する意識の低さ" が、酷く散見された。
自治体の政策、地元民の消費行動、JR九州の思惑・・・

添田駅から彦山駅に至るまでの、代行バスの車窓から確認出来た被災状況と、
新設されて そう永い時を経ていない隣駅の業態を診るだけでも、

それぞれ全てが自己本位で、地元民含む関係者全てが "それら全体の利益" を
微塵も考えていなかった事を窺い識るには、充分な情報が含まれている。
◆ 確かに 鐡道事業は、その辺の "ただのビジネス" とは、大きく存在意義が異なる。
しかし その規模は どうしても大きくなる為、植物に似た特性も持っている。
彼らが提供しているのは、基本 移動手段なワケなのだが、
その地区では儲からないから と云って、他の地域へサービスを そのまま移す事等出来ない点が、コレに該当する。
因って "地元の人が数多く活用する" と云うメンテナンスを要する・・・
コレは、ペットやガーデニングで、適切に世話をするコトと同義であり、
もし それが成されないと云うのなら、JR九州の云う通り、その存続はやはり適わないだろう。
■ なにしろ、地域を統べる政財界が、関東から30~40年知恵遅れな地域にあっては、
モータリゼーションへの陶酔が 未だに顕著を通り越して過剰だ・・・ だが、それが齎す害については、誰も論じていない。 
◆ 鐡道事業への圧迫も その1つではある。
自動車の利用率が上がると相対的に、都市程の人口を持たない地域では、鐡道の利用が大きく減少する。
・利用者減を認識した鐡道事業者は、当然便数を削減する。
・利便性に難を感じた利用者は鐡道を避け、益々自動車を用いるようになる・・・
違いが潰えるまで続く負の螺旋・・・ コレはもはや云わずもかではあっただろう。
◆ だが、今日 彦山駅前の階段で蒸し暑さにヤられつつ見た光景は、
全く別の事象へのアプローチと成り得る と考えるに、充分な要素となった。
まず明確な事実として、鐡道貨物の扱いが無くなった地域では、
どんなに狭い道を経由する拠点であろうと、大型のトラックを用いて物流が機能している・・・
その輸送で生じる音や振動は、
鐡道でのそれを遥かに超える共振性の高いエネルギーを含み、規模の割りに大きな影響を
及ぼすリスクを孕む。
語弊無き様添えておくが、トラック輸送のそれが、全ての要因だとは云っていない。
その要素として、小さくないと感じるに足るだけの状況に遭遇した事実を踏まえているだけだ。
そして、低周波の伝播は広範囲に及び 且つ、歪みとして蓄積し易いと云う特性をも併せ持つ。
夏の盛りに彦山駅界隈の山々を見渡せば、誰でもその植生の境界の多さには、嫌でも気付く。
あれらは、植林に起因した箇所を除けば、過去の土砂災害の跡と考えて差支えが無いだろう。
要するに、地震だけでも充分考えモノな処へ、人間の経済活動が更なる追い打ちを掛けているワケだ。
これに因り、表層処か深層さえも影響を受け、そこへ豪雨・・・ もはや述べるまでも無いだろう(-_-;)
★ 内容の一貫性欠落と診る向きも多いかとは思うが、
本件で云えば逆に、"繋がりや関連性の無きモノ等 1つも無い" と云う証拠と考えて良い。
社会インフラの変化 自然災害 人口流出 地方の衰退 それら "全ては連鎖している" と云う認識が、
戦中/戦後の日本人には、著しく 欠けている。