・・・衰退した産業、その理由。
◆ 日本の自動車産業関係者は、
「国内の客なんて貧乏性で見る目が無いから、製品雑でもイイよなw」 |
未だにそう考えている。
コレは、海外出荷仕様と国内仕様の差を云っているのだ。
ルールを言い訳にして、国内製品の性能を落としているのは、看過出来ない。 |
◆ 対して、家電企業は違った。
顧客が求める数段上の製品を世に出し続けた。
・・・が、ソレは、付加価値と称して価格を盛り、対外輸出での損失の穴埋めにしたに過ぎない と云うのが実情だ。
「国内の客には そんなの判らんだろ、ボったくって支障なし」 |
真にその通りだった、ブランドマンセー体質に調教済みの日本豚は、絶好の ネギ背負ったカモ である。
ココに至ると 自動車産業と いい勝負の殿様商売ぶり、結局 家電業界も同じ穴の狢だったと云う現実。 |
◆ 時は流れ、
品質意識が低い愚民の皆さんでも、情報だけは手軽に得られるようになった。
貧乏性なら 生産地を問わず安物に飛びつくのは、何者であれ想像に難くないだろう。
ココで台頭してきたのが 台湾 シナ 南チョンだ。
ヤツラも最初は、安かろう悪かろう商売であったが、今や品質でも肩を並べつつある。 |
◆ そうした中、
日本人の多くも、消費財のローテーションペースが2年前後だ、長持ちが品質にならなくなっている。
であるなら、相応の性能を、相応の寿命品質で、相応に安い価格で提供するスタンスが伸びるのは当然の理だ。 |
◆ ココへ来て、
日本愚民の消費傾向に関してだけは、良くも悪くも自動車産業の診立てが正しかったコトになる。
ボッたくらなければ成立しない "付加価値を盛る製品開発" は破綻、結果 国内家電企業は落ち目となった。
しかし 単価の大きな自動車も、顧客離れが深刻であると同時に、サイクル的には そろそろ その流れが来るのだが、
果たして、各企業単体の資本規模だけで乗り切れるのか、中々に診モノである。 |
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■ さて、
ココまでの戯言は、マトモな知性ある者なら誰でも知っている程度の事を並べ立てたに過ぎず、
ログにする意味など ほぼ皆無だろう・・・ 新たに述べたいのは、ここからだ。 |
■ その様な愚行を重ねてきた日本の各産業、
★ ではどのように太刀廻れば良かったのか?
家電産業の様に付加価値を、自動車産業のスタンスを模して "開発費用として度を越えない程度に" 盛る。 |
これに尽きるだろう。 |
★ 云ってる意味が判らない向きへ解説を添えておこう。
コレは ブランド押しだった過去の日本のPCメーカー陣であり、今なら米帝 Intel と nVIDIA、Appleなどが顕著。
こうなると一種の宗教であり、信者と云う盲目の存在が 適宜モノを診る様になった時点で破綻する。 |
顧客の知性が無いから | と 雑な制作しかしなくなり、視聴者を失った TV局。 |
多少事情は異なるモノの、ある意味自動車産業のスタンスに近い。
高品位な番組を創っても 誰も評価してくれなければ、時を経て そのように落ち着くのは致し方が無い。 |
いい物を作ってやったんだ、高いが買え | が 日本の家電メーカー。 |
その癖、寿命という品質は 三国製品と差が無くなっており、性能も際立って高くは無くなっている。
終いには生産がほぼシナだ、過去 傾き始めた米帝国内メーカーと同じ状態であり、
そんなモノはマトモな知性があれば誰も買わない。 |
◆ これらは搔い摘んだ事実だが、共通点があるのだ。
顧客は、売り手が仕掛けない限り、いつまで経っても貧乏性の愚民のままである と云う事実に気付いていないのだ。
ま、ただ単に育てる などと云うのは簡単であるのも認めよう。
しかしそれは、現存の 目先の利益しか追わない体質の企業には、絶対に適わない芸当なのだよ。 |
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■ この後の流れは 判り易いように オーディオ製品をモチーフに進める。
◆ もし メーカーとして 高価で高性能なスピーカーやアンプを買って貰いたい立場 であったとしよう。
顧客となり得る全てが、それを使いこなすに足る知性があるかは、お察しの域な情勢の日本国内。
このままでは 誰も買わないのは、日の目を見るより明らか。
ではどうするか?
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★ が、ここで勘違いした企業が殆どだ。
安物だし適当でいいよね。 | と、自動車産業風の思考に陥ったメーカーばかりだったのだ。 |
音を扱う以上、低価格帯でも 自社の味付けだけは堅持しなければならない。
それは薄利多売を覚悟の上で企画設計製造する必要があり、前述な家電産業のスタイルでは無理だ。 |
◆ そんなモノは商売にならない?
そうだな、他に云い様は無いだろう。
だが、これは 笑いで云うなら つかみ なのだ、こ洒落た云い方に替えたいなら プローモーション ってトコか。
ウチの製品は 低価格帯でも その品質と音質が得られるのですよ。 |
と、一旦広く知らしめる、これが重要だ。 |
★ しかし日本企業は この点でゴミだ。
つかみが成ってないお笑いほどツマラナイ物は無い ってのは説明するまでも無いだろう?
日本企業の製品ラインナップは いつもこの失敗を繰り返してきた。
オーディオ製品は、耳が肥えていない限り判らない差異も多い、因って 敢えて PC製品で例えて診よう。
同シリーズ中、最低ランク商品は使用に耐えない物ばかり、スグに上が欲しくなる・・・ |
確かに、目先の利益だけを考えるなら、短期的には この戦略でも 功を奏するだろう。
しかし、このスタンスでは、顧客の質への意識は 一切育たないのだ。
ましてやオーディオ製品の音の味付け様な、繊細な差異を理解するとなると、
多くを聴き比べ、好みとして自社製品を選択して貰う以外にない、正解が存在しない世界。
ソレは一朝一夕では会得が適わず、機会を如何に多く提供出来るかがカギとなるのだ。 |
★ 安い製品なら、若年層でも調達が適うだろう。
若いウチから多少贅沢出来る耳を育ててない国で、オーディオ製品産業など成立しないのだ。 |
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とまぁ、オーディオやコンピューターだけ取っても、結構 根が深いのは御理解戴けたと思いたい。
問題は、日本のほぼ全ての産業を支えている大手企業が、この状態に陥っていると云う事実なのだよ。 |