2018/06/05

ソレも悪くは無いのだが・・・

・・・自由度は低い固体だな。
■ M.2 MVMeSSDの冷却問題だが、
やりたいのは飾り立てるコトか? 否、冷却だろ。
であるなら、コンな大仰なアプローチより
【COMPUTEX】CRYORIGのM.2 SSD専用クーラー「Frostbit」のゲンブツを見てきた - エルミタ [ 20180605 ]
コレ使って、
ワイドワーク 熱拡散シート TS05-145 - Amazon 
 対策を工夫したほうが、余程スマートだと思うぞ。
■ まぁ TS05-145 を この用途に適用するには、難が無いワケではナイ。
★ 長辺側でさえ 長さが短い。
仮に 距離を移動させるには、面を重ね貼りして継いでいく必要がある。
しかし、TS05-145は垂直方向への熱移動能力は、水平方向のそれに比べ 余りに低い・・・

重ねる面積の計算は厳に行い、貼り合わせる面を間違わないよう留意しつつ、
相応のサイズなヒートシンクを取り付け可能なスペースまで、適宜誘導してやる必要がある。
★ 単価が低くはナイ・・・
サイズの割りには高価だとも云える。
相応に高い性能を有するが、用途に広がりを見せていないのも、頷ける処だろう。

個人で使う以外で、ただの冷却部品の部材とするには、コスト高だ。
ヘタすると、ヒートパイプのほうが、移動距離比で安いだろう。
★ だが、TS05-145 であれば、加工難易度は際限なく低い。
ヒートパイプの曲げを、一般ど素人にやらせれば、概ね破壊して終わる処だ。

しかし、TS05-145なら、ハサミで手軽に任意の形状に加工でき 且つ、
相応に柔軟な為、サイズと面を間違わない限り 取り付けに失敗する可能性も ほぼ無い。
もし一般が、CRYORIG の Frostbit を 手作業で模倣する のであれば、
TS05-145を採用するほうが、ヒートパイプより確実に 欲しい結果を得られるだろう。
★ また、本ログで紹介した様に、
TS05-145のような製品を M.2 NVMeSSDの冷却に用いる際の ワンポイントとして、
M.2ストレージ上の フラッシュメモリとコントローラでは、発熱量が異なる事を踏まえておく必要がある。
今のM.2向けヒートスプレッダは、この点への配慮が欠落した商品ばかりで、
少なくとも おきつねさまは あれらの調達に 費用を掛ける気にはならない。
★ 無いなら作るだけだ、
しかも TS05-145 を用いれば、もはや幼稚園児にも可能な工作でしかない。
その場合、前述の実情を踏まえ、単にベタっと M.2ストレージのチップを纏めて全体に貼る よりも、
チップ毎に 冷却先を延長する工夫 をしたほうが、高い冷却効率を確保出来るだろう。
ただ、コレだと TS05-145 以外の部分で 加工難易度が一気に増す為、万人向けではナイな・・・
★ M.2ストレージの場合、
多くのマザーボードでの実装レイアウトが難点となっている。
選りにも選って、大発熱源のグラボ下や プロセッサ脇・・・
であるなら、それを逆手に取ったアルミ製冶具を、製作すれば良いだけだ。
しか 、TS05-145は、熱源接触面から横方向へ熱を拡散移動させる・・・
因って、冷却の為のヒートシンクも、同じ面に接していなければならない。
下模式図は、それらを踏まえた上で、GPU下にレイアウトされているM.2ストレージ向けとして検討した構造だが、
GPUの冷却ファンに因る吸引で生じる空気の移動を利用するタイプとなる。

赤い線が TS05-145 を 青い線がヒートシンク、黒い線でアルミL字金具(ないし曲げて加工した板)を、
緑の線は各種固定用ネジを、それぞれ著す。
図中のアルミL字板の厚みは、土台としての強度だけがあれば良い。
ヒートシンクまでの熱の移動は、ほぼ全て TS05-145 が担う。
この方法でなら、1枚のTS05-145でとれる 可能な限り大きな面積のヒートシンクを適用可能となる。
この程度、仮にアルミの板からでも、相応のサイズの万力と ボール盤があれば、誰でも簡単に自作出来るだろう()
★ しかし結局、最後に引っ掛かるのは やはり、TS05-145の価格か・・・
CRYORIG の Frostbit が もし 3k円以下で投入されたら、手間とコストで 太刀打ち出来ない感(´ヘ`;)
ただ一応、この用途では無いが 原付のヘッドランプLED化で これを実践している。
この おきつねレビューの写真を、参考にされたし。