・・・エンコーダとしてVP9/WebMを利用するのは、まだ難易度が高いようだ。
ライブ配信サービス提供側にとって、利用者数は増やしたいが、利用される帯域は抑制したい と云う、相反する欲求があるのは察するに易い。
その要求を満たす為には、やはり 効率の高いエンコード形式を送受信者双方で利用出来る環境が整う必要があるだろう。
■ そうした用途の模索を手軽に行えるモノとしての WebRTCなどであるのだが、
WebM/VP9 は まだまだ待たれる部分が少なくないみたいだ・・・
実際 TSなどのソースを VP9のWebMに変換するコト自体は支障なく出来る域に来ている。
しかし掛かる時間は、ハード支援と最適化が済んでいるH.26x系と比較すると、かなり虚しい域。
この状況を踏まえると、VP9のソフトウェアエンコードで ライブストリーミングに足るだけの
水準を満たすエンコードを実行するには かなりのプロセッサスペックと 設定の最適化が要求される・・・
更に VP9エンコードが 多くのハードウェアでサポートされてない上、OpenCLへの対応が微妙に出来ていない現状、
大規模なゲーム処理などの傍らで 高品質なリアルタイムエンコードを期待するのは、少し厳しい。 |
■ 対して、少なからず救いもある。
メジャーブラウザで WebMは対応済みであり、VP9が ソフトウェアエンコードと云うカタチででも、
その多くでサポートされている点は、HTML5プレイヤでのライブ配信視聴に 現実味を帯びさせていると云える。
この情勢なら、AMDあたりが Polarisを推進する過程で、
このようなIPを同梱するなどして ハードウェア対応してくるだけで 流れが大きく変わる可能性はあるだろう。 |
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