・・・を Windowsで使う場合のまとめ。
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複数のマシン全てが Windowsマシンであるなら、このログで扱っている [JACK Audio Connection Kit] は、必ずしも要は無い。
もし、Linuxマシンとの 仮想音声パッチ処理が必要無いのであれば、
同VBAudio提供の、[VoiceMeeter Banana] の [VBAN]機能の利用を推奨する。 |
同社サイトより [VoiceMeeter Banana]/[VB-CABLE] の 2つをダウンロードして欲しい。
・ 予算があれば、[VB-CABLES A]/[VB-CABLES B]もあったほうが、様々なパッチが容易に可能となる。
・ 何れも 24bit 192kHzまでなら対応しており、一般の利用でなら、不足のあるシーンは無いだろう。
おきつねさまの環境では数年前より、24bit 96kHzで稼働させている。
設定するべきサンプリングレートは、音源チップやオーディオアンプの入力上限、
実行しているWindowsマシンのプロセッサ性能との相談となる点、充分留意されたし。 |
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それら全てを・・・
音声を相互接続したい複数のWindowsマシンへ導入し、Windowsの[サウンド]設定画面と
[VoiceMeeter Banana]の画面内で簡単な設定を行うだけで、ほぼ遅延の無い LAN経由の仮想パッチを実現可能だ。 |
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■ Ubuntuなど Linux勢では当たり前になっているらしいコレ。
コレを イザWindowsで使おうとすると、数多ある情報古いTips記事で混乱するコト極まりナイ。
そもそもWindows向けとして、GUI利用のみに特化した解説が成されたサイトがナイのだ・・・
愚痴りたい事は山ほどあるが、過去に散々書いたのでココでは割愛しよう。 |
■ そもそも・・・
これはナニに使うものであるのか。 Windowsでは馴染みがナイ分、ソコから説明が必要だろう。
結論から云うと、オーディオケーブルの代わり。
と云っても、システム内のアプリケーション同士のオーディオ信号の繋がりを操作するモノだ。
"仮想のオーディオパッチ盤とパッチケーブル" とでも云った趣だろう。 |
■ どのように使えるのか・・・
音楽制作系ソフト と オーディオミキサーソフト、端末オンボードのサウンドチップ や USB音源 などを自在に接続出来る。
しかし、本来なら コマンドプロンプト上のコマンド操作で 接続指示を出して利用するモノであった。
が、今 現在は、配布されているパッケージに 利便性の高いGUIが同梱されている為、マウス操作だけで完結するようになっている。
JACKが対象と出来る処理は・・・
・仮想も含むASIO機器への接続
・認識した仮想オーディオポート同士をパッチ(接続)する。
・LANなどのネットワーク経由で 複数マシンの音声データを相互接続 |
・・・大きく分けて この3つ。
そして、基本的には A.S.I.O.(以後 ASIO)に準じて動作をする、Windowsのオーディオシステムとは 構造も音質もベツモノである。
良くも悪くも、その点は充分に踏まえて利用する必要はあるだろう。 |
■ なにより最大の特徴は・・・
前述一覧にある通り、オーディオパッチ(接続)の枠組みが 1セットのコンピュータシステムに留まらないコトにある。
複数のコンピュータの音声処理を オーディオケーブルを用いる事無く、
ネットワーク経由(LAN/WAN問わず)で データとして相互接続出来る。 この点に尽きるだろう。
それは Windowsマシンに導入しても同様だ。
リモートデスクトップ等を用いずに、低遅延なネットワークオーディオ環境を実現出来る。
このような機能を提供しているアプリケーションは Windowsでは 高価なプロ向けを除けば 存在は期待出来ない。
だが JACKは、最新のJACK2であれば Windows向けも かなり以前から配布されていて既に安定版。
それを無償で利用出来るのだ、活用しないテはナイ。 |
■ では 何故 Windowsでは然程普及していないのか?
元が Ubuntuなど Linux向けがメインで、多くのTipsサイトも そうした環境での利用を前提としたトコロが多い。
因って、当然のように説明も コマンドライン操作での扱いが主流、
要は ギョーカイ人やオーディオマニアの利用が大半で、
コンピュータでの音質に 全くこだわりのナイ一般には 著しく閾が高い逸品 だったってコトだ。 |
GUIに至っては 簡便な操作の説明はあるが、多彩な機能の詳細な設定に関する解説は ほぼ皆無だ。
更に、最近は そうしたTips更新自体が滞っている・・・
その要因としては、Linux勢であれば セットアップから利用までが充実していて
JACKを利用する為に 改めて説明を要する点が 概ね無くなっている事実もある。 |
それが Windows向けのTipsともなると、絶望的な状況だった。
まず大前提として、Windows機器初心者まで理解出来るようなサイトは皆目ナイ。
あからさまに 判ってる人間が 判ってる人間に向けて書いている・・・
GUI・・・ 画面操作での利用前提で最適化され、ネットワークオーディオ機能にまで至る詳細 且つ、
簡易に理解出来る解説は得られなかったのだ、普及する由もナイ。 |
■ ソコで・・・
このセットアップと運用を おきつね機材にて模索、必要な手順と設定の詳細を ほぼ把握、実用として利用を開始した。
・・・それで得た結果を Tipsとして纏めて診た次第。 |
■ JACKを用いるにあたり、今回の検証で判明した重要な注意点を・・・
★ JACKも含め JACKに接続する 全てのアプリケーションは、通常権限で起動している必要がある。
JACKのように サービスとなるアプリケーションを核として、複数のファイル群で構成されているパッケージでは、
仮にそのうち1つだけが管理者権限で起動されるような状態になると、それぞれのプログラムが通信出来なくなるケースも。
JACKでは、JACKサービスをリモート操作するフロントエンド・・・ 云うなればリモコンに過ぎないGUIである
Jack Control (qjackctl.exe) だけを管理者権限で起動してしまうと、JACKサービスコア(jackd.exe)や
他の機能を提供するプログラムと データのやり取りが出来なくなるのだ。
当然、JACKを用いて接続する他のオーディオアプリケーションも 同様に留意しつつ利用しなければならない。 |
★ Windowsシャットダウン前に、JackControlから[Stop]したほうが良い。
絶対に発生する訳ではナイが、次の起動時にjackdサービスが自動起動されて、結果として二重起動となるコトがある。
コレに関しては、対策をサポートスクリプトに盛り込む予定だが、ソレまでは この点留意して欲しい。
20151028 013023更新のサポートスクリプトにて対策済み。 |
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■ インストールの そのまえに・・・
◆ Windowsでの馴染みの薄さに反して 結構歴史があるらしい。(興味があるならWikiの参照を推奨する)
しかし、巷に溢れる "Windowsでの利用" に関する 国内外の "過去の評判" を 診ると、
とても使い物になるとは思えなくなる様なモノばかりだった・・・
だが 今現在の実際は、充分に熟れていて、概ね完成されていると断言して良さそうだ。
ココに至ると既に、別段 音質を語るオーディオマニアなどでナイとしても、充分に利用価値があると思われる域。
最新含めてWindowsの[音量ミキサー]がゴミである事実は、マニアに云われずとも明らかである故。
が、仮想オーディオの多用は 総じて負荷が大きくなるので、使用するマシンスペックとの相談となるだろう。
まぁ、Microsoftが もう少し真面目にオーディオに取り組めば JACKの様なツールも半分は必要性を失うのだろうが・・・ |
◆ Windowsで ASIOを用いる意味は?
Windows標準の [音量ミキサー] を 介さず(使わず)に 音を処理する。 | に尽きる。 |
・・・音声を再生するアプリケーションを [音量ミキサー] を通して
任意のスピーカーへ出力するのが Windowsでの基本的なオーディオの使い方になるのだが、
これが笑えないくらい品質の低いモノで、著しい音質劣化の原因となっている。
それは Microsoftも重々理解していて、ASIOと重複する機能 [WSAPI] と 云うモノを提供しているが
既に Windowsから UbuntuなどLinuxを用いてASIOに逃げてしまった顧客を引き戻せる程の魅力は無く、
ASIO陣営優勢で、WSAPIは戦況芳しくナイのが現状である。
ココでMicrosoftが自覚すべきは、
プロユースな楽曲制作に於いて 1機のマシンでは処理性能が未だ足りていない と云う事実だ。
因って 複数のマシンをネットワークオーディオで遅延無く連携させて使用するコトになるのだが、
それを OS仕様起因で妨げているウチは、Windowsを 音楽のプロがマスター音源制作に用いる可能性は、かなり低い。 |
もし 今のWindowsの枠組みでコストを掛けずに出来るコトがあるとしたら、"[音量ミキサー] を介在させない" 程度となる。
しかし それだけでも、相応の品質な音声ソースであるなら、それを損なう事無く再生出来るだけで、
当然のように音(再生の)質は改善するコトとなるのは 云わずもか だろう。
・・・とは云え、そんなにこだわりも無く、携帯オーディオプレイヤー程度の音でも満足出来ている耳なら、
JACKを含む ASIO関連に手を出す必要は ナイ可能性が高い。
まぁ、おきつねさまも この用途を期待しての利用ではナイのだが、サンプリングレート48kHzを基本として
用いているコトもあり、オーディオ周りの設定内容は Windowsの既定とは かなり異なっていた。
そのような設定でも、2機のマシンを φ3.5ステレオミニジャックな 端末のLineIn/Out同士を接続して利用すると、
どうしても無音時のノイズが気になる水準になる・・・ ソレを意識する度、第3のおきつね端末 MaintenanceUnit(MU)を
リモートデスクトップしていた際のオーディオ再生の質を思い出していた。
"LANでリアルタイム音声データのヤり取りが可能であるなら、劣化を最小限に抑制出来るのだな・・・" とは感じていた。
最後に添えるが、高音質化にあたり ネットワークオーディオの点を除いても構わないのなら、
ソフトウェアとハードウェアを WSAPI対応製品で固める と云うのも選択肢ではある、懐と相談して決めて欲しい。 |
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■ 前置きが長かったが・・・
面倒は全て、以下で配布している おきつねサポートスクリプトが解決してくれる。
この導入の流れに従えば、別途設定を要する項目は ほぼ無い、早速導入を開始しよう。
▼ JACKのインストール
▼ 仮想ASIO音源の導入
▼ JACKサポートスクリプトの導入
★ それぞれに、手動での設定に関する解説も添えてある、一読して利用して欲しい。 |
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